2026年7月、東京都商業教育研究会の教員研修にFundaが登壇しました。会場に集まったのは、商業高校を中心とする先生方約50名。1都6県から足を運んでくださった方々で、大学の教員も含まれていました。
テーマは「財務諸表分析とAIの活用方法について」です。実企業の事例を題材にした授業メソッドと、生成AIを授業準備や教材作成に使う方法を、その場で動かしながらお見せしました。
研修後のアンケートには、35名から回答が集まりました。回収率は約7割です。
この記事では、当日扱った内容と、先生方が何に反応したのかを、いただいた声を中心に報告します。自由記述には、会計教育の現場がいま抱えている課題も表れていました。

開催概要
イベント名 | 教員研修「財務諸表分析とAIの活用方法について」 |
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主催 | 東京都商業教育研究会 |
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登壇 | 株式会社Funda 代表取締役 福代和也 |
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参加者 | 商業高校を中心とする高校教員 約50名(1都6県、大学教員を含む) |
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内容 | 実企業の事例を題材にした財務諸表分析の授業メソッドと、生成AIを授業準備・教材作成に活用する方法の実演 |
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当日の内容|企業クイズと、AIが教材をつくる実演
扱ったのは、Funda Enterpriseが提供している、生成AIを組み込んだ簿記・会計・財務諸表分析の授業メソッドです。
誰もが知る企業のビジネスモデルの解説から、同業他社の財務諸表を見比べて会社名を当てるクイズまで、教室でそのまま使える題材を順番に見ていただきました。
感想のなかに、こんな一文がありました。
事例がとにかく分かりやすくイメージがつきやすかったです

教材をどうつくっているのかという裏側も、その場でお見せしました。
柱にしているのは「AIにまず教育をする」という考え方です。行動指針を先に定義し、そのうえでプロンプト(AIへの指示文)を組み立てると、クイズ形式の教材が目の前で出来上がっていきます。
アンケートの感想欄で最も多く触れられていたのが、このAIの使い方です。
これだけの事例をどうやって用意しているのだろうかと思ったら、AIが使用されていたことに驚きました。また、AIに行動指針などを最初に定義しているということも驚きました。
当日の話のなかで印象に残った点を、こう書いてくださった方もいます。
人間が仕事している間にAIに何させるか、AIが仕事している間に人間は何するかという話がとても印象的でした。

参加者の反応|回答35名、「大変満足」91%
アンケートに答えてくださったのは、参加者約50名のうち35名。
満足度は「大変満足」が91%(32名)、「満足」以上を合わせると100%でした。5段階のうち3以下を付けた回答者はいません。
自由記述には、こうした声もありました。
このレベルの高い水準の研修を受講したことが過去になく、研修の概念が大きく変わった。

次の行動を選ぶ設問でも、高い水準が続きました。「自校の授業でぜひ活用したい」が86%(30名)。
資料送付・情報提供の希望は100%で、回答した35名全員からいただいています。
新学期を待っている、という声も届きました。
授業で使える小ネタやツールの活用など、すぐに実践できそうな内容が多く大変勉強になりました。新学期が待ち遠しいです
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アンケートから見えた、会計教育の3つの課題

課題1|教員自身の学び直しの場がない
最大の困りごとを一つだけ選ぶ設問で、1位は「自身の実務知識への不安」でした。
「検定対策との両立」「教材準備の時間がない」が僅差で続きます。上位に並んだのは生徒の話ではなく、教える側の足元の問題でした。
課題2|つまずきが集まるのは計算のあと
生徒のつまずきとして挙げられたのは、「比率の暗記で終わる」が回答者35名中24名、「仕訳・計算はできるが数値の意味を読み取れない」が23名、「自分の考察を言語化できない」が20名。いずれも半数を超えています。
三つとも計算を終えたあとの段階で、数字を出すところまでは進むものの、その数字を意味づけて言葉にする手前で止まっている状況です。
課題3|関心はあるのに、51%が未着手
生成AIについて、関心がないと答えた教員はゼロでした。
それでも51%が未着手です。障壁を尋ねる設問(全回答者対象)で1位に挙がったのは「自身のスキルへの不安」で、86%が選んでいます。校内のルールや設備よりも、自分に使いこなせるかどうかが先に立っている状況です。
主催者の声|「現場の課題に具体的な方向性を示す機会になった」
研修後、主催の東京都商業教育研究会よりコメントをいただきました。

本研修は、財務諸表分析を企業理解のツールと捉える視点と、生成AIを活用した授業づくりに多くの示唆を与え、活用意向86%と実践的な学びとして高く評価されました。一方で、教員のスキル不安や生徒の暗記止まりという共通課題も明確になりました。実企業題材とAI活用は次期学習指導要領の方向性とも重なる実践であり、研究会として今後も実践的な研修と情報共有の機会を充実させ、商業教育の発展につなげてまいります。
東京都商業教育研究会 教員研修分科会 委員長 東京都立江東商業高等学校 校長 星 幸典 先生
Funda Enterpriseが提供している研修
今回のアンケートで挙がった課題に対して、Fundaでは二種類の研修を用意しています。
簿記・会計・財務諸表分析の研修では、実企業の決算書を題材に、暗記で終わらせない授業のつくり方を扱います。
数値を読み取り、自分の言葉で考察を語るところまでを授業の型に落とし込む内容で、課題2で挙がった生徒のつまずきにそのまま対応します。検定対策を捨てる必要はありません。いまの授業計画に差し込める形で設計します。
AI活用の研修は、スキルに不安がある方を前提にした入門設計です。
プロンプトの組み立ての基礎から始め、授業準備と教材作成で実際に手を動かすところまで進みます。
今回の研修で実演したAIの使い方を、時間をかけて自分のものにしていく内容です。

同じ課題をお持ちの学校・研究会の方へ
教える側の学び直しと、生成AIを使い始める最初の一歩に伴走する研修を提供しています。学校・教育委員会・研究会単位での実施もご相談ください。